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カルスト地形

石灰岩(サンゴ礁起源の岩石)などの水に溶解しやすい岩石で構成された大地が雨水などによって溶食されてできた地形のこと。

地表の場合

二酸化炭素を含む雨水によって溶かされて独特のカルスト地形を作ります。
溶け残った石灰岩(遠くから見ると羊の群れに見えるので羊群岩と呼ばれる)と、ドリーネ(地下空洞への地表の陥没によってできた漏斗状の地形)などからなります。
カルスト台地では雨水が地下にしみこむので川が発達せず、大きな木も育たないので、低い背の草が生えた草地しかできません。

地下の場合

地上で雨に溶かされて地下に流れた炭酸カルシウムが鍾乳石をつくり、鍾乳洞を作っていきます。
観光スポットとして人気です。
例:秋芳洞、井倉洞

セメント、石灰の材料

石灰岩はセメントコンクリートの原材料で、 採掘場は大規模で、工場も採掘場に隣接しているのが普通なので、
セメントの工場群を見て「このあたりで石灰岩がとれるんだ。」と考えるのも楽しいかもしれません。
例:岡山の新見市(阿哲台カルスト)、岐阜県郡上市、滋賀伊吹山

石灰石鉱業協会のページが詳しいです。

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