TopPage巡検日記

四国巡検

 9/2〜6に3年生の巡検にひっついて行ってきました。地元のことだからちゃんと知っておきたかったので。4年生のうちとしては卒論の息抜きの予定だったけど、山登りがちょいきつかったです。

【行ったところ】
レンタカーで四国の高知から新居浜まで、四国を縦断しました。
経路は名古屋→(瀬戸大橋)→高知市内→愛媛の別子→新居浜→(フェリー)→大阪→名古屋
ちなみに、移動距離は全部で1200kmらしいです。
四国はココ四国の地図

【概要】
*おすすめスポット:赤石山系・マイントピア別子(温泉。砂金取り体験もできます)
*おいしいもの:うちは食べてないけど、高知市内のラーメンの屋台は楽しそうだったなぁ。
*見えるもの:南から順に四万十帯・三波川帯・中央構造線・領家帯
*おすすめページ:一緒に行った東赤石カンラン岩帯を調査している水上さんのページ

 四万十帯三波川帯中央構造線領家帯
岩相メランジュ、砂岩・泥岩・礫岩。美濃帯に比べて海洋性岩石(チャート・玄武岩)が少ない。緑色片岩・苦鉄質岩。ガーネットが出る。Median Tectonic Line(MTL)という。九州から関東まで1000km以上にわたって続く日本最大の大断層。弱変成の片麻岩と、貫入した花崗岩。
できた時の環境など白亜紀後期の付加帯。浅いところで形成された。高圧変成帯。地下数十kmの深さで形成された。この北に領家帯、南に三波川帯が対になって存在している。高温変成帯。中央構造線近くで変成度が高く、離れると低くなる。


 場所みどころ
<1>与島瀬戸大橋のPAでの露頭。領家帯の花崗岩だそうです。
<2>大山岬四万十帯の砂岩。石英脈が多く入っています。
<2>大山岬四万十帯の礫岩。淘汰度、円磨度ともに悪いです。上の露頭と非常に近いところです。四万十帯では上下関係、切った切られたの関係が大事だそうです。
<3>五色が浜四万十帯のメランジュ。メランジュは断層岩(変形岩)でいろんなものが混ざっているもの。フランス語でのmixだそうです。
<4>中央構造線愛媛県です。落差が激しく、平地と山地がくっきり分かれています。この山に登るときも坂が非常にきつかったです。
<5>瀬場谷瀬場岩帯というそうです。三波川帯の泥質片岩(多少もろくてゆるやかな斜面)と塩基性片岩(硬くて急な斜面)の境界。蛇紋岩やタルク(モース高度1のやつ)が出ていました。写真にはないですが、赤石岩帯(かんらん岩)という地下深くで出来たのに相当上にある岩石も見てきました。相当な斜面(というか岩)で、落ちたら確実に死ぬなと思いました。
マイントピア別子別子付近の三次元図です。


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