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4月の天気

●天気の特徴
日本付近は寒暖の差が大きい「冬の気団」と「夏の気団」の境目にあたり,低気圧と高気圧が交互に短い周期で通過します。 このため晴天はあまり長続きせず,時には激しい気象現象(大雨・突風・雷・ひょうなど)も発生します。
また、日本南北で寒暖の差が大きいので、沖縄では4月中の最高気温25度以上の日が10日以上あるのに対し、4月下旬になっても雪の降るところもあります。 本州の南海上に前線が停滞して長雨となることがあります。

●春の嵐
低気圧が日本海や北日本を通過すると,低気圧の南側では暖かい南風が吹いて,全国的に気温が高くなることがあります。 この際,低気圧の発達する程度によっては,融雪洪水・雪崩・フェーン現象による火災などの災害が起こることもあります。
特に大陸からの強い寒気をともなった寒冷前線が通過する際には,突風・雷雨・竜巻など,荒れ模様の天気になることもあります。
さらに,本州の南岸沿いを進んだ低気圧が日本の東海上で台風並みに発達して,北海道で暴風雪になることもあります。

●春がすみ
春の空はほこりっぽくかすんでいます。これは,大気中に浮かんでいるさまざまな細かい粒子(水滴・土壌粒子・煤塵など)によって遠くがはっきり見えないためです。

●さくら
春になると、さくら開花はいつか、満開になったなどの話題が出てきます。
さくらは夏ごろに花の元となる花芽(かが)をつくり、休眠に入ります。そして冬の気温に一定期間さらされると目覚めるのですが、その後気温が上昇するにつれて成長し開花します。よってさくらの開花には気温と関係が深いことがわかります。

 ・開花(標準木が5〜6輪咲いた状態)
 ・満開(標準木の8割以上咲いた状態)
…標準木というのは、気象台構内や周辺の公園にあるさくら(主にソメイヨシノ)で1本決めておいたものです。それを観察するので、周りの木が開花してても標準木が開花していないと、その地区では開花してないということになります。 ちなみに、その情報は電報で全国の気象台に送られるそうです。

●24節気
清明(せいめい) 4月5日 清浄明潔の略。空気が澄んであたりが清らかに明るく見えるということ。
穀雨(こくう) 4月20日 この頃から変りやすい春の天気も安定し日差しも強まる。


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