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9月の天気

●天気の特徴
 「乙女心と秋の空」とよく言われるように,秋の天気は変わりやすいです。
 一番の原因は,太平洋高気圧が弱まり始め,北から強い偏西風も次々に南下して日本付近に現れるようになり,上空の大気の流れが速くなるからです。
 この速い流れにのって低気圧やら高気圧やらが短い周期で通過しやすくなったり,時には台風までも来たりします。
 さらに台風についていえば,日本付近で向きを急に変えて速度も速くなることが多くなります。このときに,秋雨前線が停滞していると,台風が運んでくる湿気を前線がげっとして大雨を降らすこともあります。
●雲の特徴
 低気圧が周期的にやってくるので,温暖前線の前に出てくる巻雲・巻積雲・高積雲がキレイに見れます。
 写真でいうと,真ん中の低めのもこもこしたものが高積雲・左上の高いもこもこしたものが巻積雲です。残りは多分積雲。
 高い雲が多いのは,太平洋高気圧に覆われた流れの弱い状態(夏の状態)から偏西風の吹く流れの速い状態に変わってくるからだそうです。
●残暑
 暦の上で立秋を過ぎてからの暑さを言います。でも実際,まだまだ熱いですよね?
 ここ10年の間に,1930年代まで月に一度くらいだった最低気温25℃以上の日が大きく増えています(数字は東京の)。
 夏の太平洋高気圧がまだ優勢なので日本付近を覆うと残暑になります。

●24節気
白露(はくろ) 9月8日 草木に露が降り始める。
秋分(しゅうぶん) 9月23日 昼と夜の長さがほぼ同じになることで、この日は秋彼岸の中日でもある。

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