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梅雨のことわざ

梅雨のことわざには「雷」に関わったものが多いです。


雷雲の出来方

1.太陽で地面や水を熱して水蒸気を作り,そこから上昇気流を作る。
2.時々しぼんだりふくらんだりしますが,根気よく待つ。
3.積雲から積乱雲となり,雲頂が境界面について広がるくらいになったら出来上がりです。
4.そこからどうやって雨が降ったり,雷が鳴るのかは運しだい(調べます…)。
…という風に雷雲ができます。
 もし,夏に膨らんだりしぼんだりしている怪しい積雲を見たら気をつけてください。

▲雷が鳴れば梅雨明ける

 梅雨の終わりに雷が鳴り始めると梅雨が明けるそうです。  上の雷雲の作り方を思い出してください。雷雲を作るには水蒸気と上昇気流が必要です。夏に向かっていくと,太平洋高気圧の勢力が大きくなって晴れ間が出てきます。そして水が蒸発して上昇気流を作り雲を作ります。
 じめじめしてイヤな梅雨ですが,特に西日本ではこの時期に十分に雨が降らないと,たちまち干ばつになります。私の出身は徳島で吉野川という大きな川の近くに住んでいたから止水制限とか受けた覚えはないのですが,隣の香川県はよく制限されていました(香川県には大きな川がない)。香川県に行くとよくため池という普段から農業用の水を溜めておく池があります。昔からの生活の知恵って大事にしたいですね。

▲梅雨の初めに雷鳴れば空梅雨となる

 梅雨期に入って雷鳴(主に熱雷)がよく聞かれるのは天気が非常にいいということを表します。これも,上の雷雲の出来方から考えると簡単です。ただし,例外↓があります。

▲例外:梅雨に雷が鳴って集中豪雨をもたらすこともある。
 なんと,梅雨の最盛期でも前線そのものが発達し,その活動が活発になるために発生する雷(前線雷)があります。つまり,活動が活発になるので,大雨を降らせたり,または集中豪雨をもたらしたりします。

 梅雨のことわざは一般的に当てはまるケースが多いですが,結構例外が多いので単純に覚えない方がいいです。

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