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愛知県のいろんな地域

大学が愛知県だったので、いろんな所に行きました。
特に三河地方の設楽地域では、2週間の地質調査を行ったこともあります。

【愛知県】
愛知県の地図 無色:完新統
薄い赤色:更新統
黄色:東海層群
薄い水色:中新統(設楽層群と師崎層群)

濃い緑色:三波川帯
濃い赤色:領家帯
濃い水色:秩父帯
愛知県の地質は、新生代古第三紀と呼ばれる地質時代までにできた古いもの(基盤岩類)と、
新第三紀中新世以降にできた新しいもの(新第三系)の2つに大きく分けられます。

【基盤岩類】
・中古生層(秩父帯)
・領家帯(中央構造線の北)
・三波川帯(中央構造線の南)

【新第三系】
・瀬戸内区中新統(設楽層群など)
・東海層群
・更新統
・完新統

【西に傾く濃尾平野】
濃尾平野を作ってきた木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)は、左の図で見ると西のほうに傾いています。


西に養老断層という上下にずれる活断層があり、養老山脈が上に上がると、地面のほうは下に下がります。
どのくらい上下にずれているかというと、真ん中の写真くらいのずれがあります。
また、このように平野のところからいきなり山脈になっているところには断層があると言われています。

この傾きが地下ではどうなっているのかを表しているのが右の断面図です。
川が西に集まって、氾濫しやすい地形であることが分かると思います。
この川の集中による氾濫に対応するため、川の下流では「輪中」というものが発達してきました。

【見所】
正直ネタがないので、巡検日記に入らないものも掲載(実習と書いているもの)。
古い地層については岐阜のほうが詳しいです。
設楽層群
(地図の1)
佐久島(実習)
(地図の2)
定光寺(実習)
(地図の3)
矢作川(実習)
(地図の4)
新第三系瀬戸内区中新統の地層の1つです。火成活動が活発で、安山岩の岩脈・熱水変質を受けた岩石を見ることができます。
続きは巡検日記にて。
気象観測の実習で行ってきました。地層がきれいに重なっています。似たような島に「すべてがFになる」の舞台の日間賀島や篠島があります。 定光寺駅付近に転がっている礫を調べて、堆積構造を調べました。白いチャートなんてものまでありました。 川が運んできた砂がどのように堆積しているのかを、スケッチ(水平方向)したり、実際に掘って(垂直方向)調べました。砂の量は、上流からの供給が減ったことで減少しているようです。


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